2008年11月26日水曜日

遼クン出場大会の中止要求

石川遼(17)=パナソニック=が出場する27日開幕の男子ゴルフ「カシオ・ワールドオープン」の開催コース、Kochi黒潮CC(高知県芸西村)が25日、地雷騒動に巻き込まれた。地元新聞社に「地雷を埋めた」として大会の中止を要求する電話が入ったもので、大会本部は一時騒然。安芸署員らが金属探知機を持って出動する事態となり、最悪の場合、大会中止の可能性も出てきた。 遼クンの顔が凍りついた。この日午前に18ホールの練習ラウンドをこなし、午後からトレーニングの一環としてサッカーで気持ちのいい汗をかいた直後、恐怖の脅迫電話の報を聞いた。 「マジですか? 地雷のことを想像すれば、怖いです。コースが爆発するんですから。もちろん、できるならやりたいですけど、今は何が何でもやりたいという気持ちではないですね。1人でも安全が保証できないなら、やりやすくはないですよね…」 この日午前9時過ぎ、地元の高知新聞社本社に、男の声で「Kochi黒潮CCの場内に地雷を埋めた」と、大会中止を求める悪夢のような脅迫電話が入った。その4時間後の午後1時に大会本部に連絡が入り、場内は一時騒然。ただちに日本ゴルフツアー機構(JGTO)、安芸警察署、主催者、警備会社による緊急会議が開かれた。 高知県警では、同CC周辺に厳重な警備態勢を敷いている点や、取り扱いが極めて難しい地雷という点などから、悪質な嫌がらせの可能性が高いとみている。しかし、「もしも…」の不安もぬぐえない。午後5時30分過ぎから、安芸署の検索班の調査員20人らが中心となり、金属探知機5台を投入して地雷探査を行った。約2時間の探査の結果、異状は見られなかったが、今後もこれまで以上の厳戒態勢を敷くことになった。