2008年12月25日木曜日

オランウータンの口笛、言語の起源か?

アメリカのワシントンD.C.にあるスミソニアン国立動物園には、器用に口笛を吹くオランウータンがいる。体重63.5キロのメスのオランウータン「ボニー」が口笛を吹くようになったのはおよそ20年前のことで、飼育係にとってはおなじみの光景である。 最新の研究によると、ボニーが生み出す“音声”は、人間の言語の起源に関する手掛かりを秘めている可能性があるという。 研究チームの一員で飼育係のエリン・ストロンバーグ氏によると、ボニーは誰かが口笛を吹いたのをまねて習得したようだ。動物園の大型類人猿・ジャイアントパンダ担当責任者のリサ・スティーブンズ氏は、「ボニーは口笛を吹くように訓練されたわけではない。この点が重要だ」と話す。 オランウータンは十分に訓練すれば新しい音声を教え込むこともできるが、ボニーの口笛行動はそうではなく、オランウータンがほかの生物種から独力で音声を習得できることを初めて示した。「この音はボニーが自発的に発達させたものだ。タネも仕掛けもない」とスティーブンズ氏は話す。 オランウータンが人間のものまねをすることはよく知られている。例えば、ボニーは飼育係がするのと同じように自分の歩いた部分をほうきで掃くことがある。しかし、このような行動をするように教え込んだことはない。

2008年12月19日金曜日

遼クンが青木の講義聴き「充実した時間」

男子ゴルフの石川遼(17=パナソニック)が19日、日本プロゴルフ協会(PGA)の新人入会セミナーに参加した。 講習には特別講師に青木功(66)を招き、「ゴルフと人生」と題された講義なども行われた。講義後に青木と並んで行われた会見で石川は「ゴルフは100%がないスポーツ。僕も青木さんの年になっても青木さんみたいに、どうしたらうまくなるのかを追求していたら、続けられると思う」と話した。 講義については「あっという間であと1時間くらい話が聞きたかった。充実した時間だった」と名残惜しそうだった。 青木は石川を含む後輩たちについて「自分がプロゴルファーだという自覚を持ってほしい。人のありがたみ、サポートしてくれた人のありがたみを早くわかるようになってほしい」と話した。

2008年12月12日金曜日

遼、みんなでねじ込んだ連続バーディ「ダブルス楽しい!」

ダブルス戦を経験し石川は「こんなに楽しいとは思わなかった。ダブルスに魅力を感じましたね」と初めての形式の試合に興奮気味にコメント。9番、18番ではチーム総動員で石川のラインを読んでバーディを奪うと飛び上がって喜びを爆発させた。「みんなが見守ってくれるので居心地が良かったですね」と、初めての大会にも頼りになる先輩プロがいることで思う存分攻めのゴルフを貫くことができている様子で、この日5ポイントをチームにもたらし存在感を示してみせた。強力なバックアップを受けて勢いに乗る17歳がJGTOチームを初の連覇に導くことができるか注目だ。明日の1つのボールを2人で打つオルタネート方式で行われるサードステージは、ファーストステージで6つのバーディを奪う活躍をみせた谷原秀人とタッグを組んで、古閑美保、横峯さくら組、渡辺司、三好隆組と激突する。

大活躍の石川遼、引き分けに持ち込む2度のミラクルパット

にとって初出場となる、国内男女、シニアツアーによる対抗戦「Hitachi 3Tours Championship 2008」初日。ほとんど経験のないダブルス戦を交えてのプレーとなったが、ツアーと同様に大きな存在感を示し、詰め掛けたギャラリーを大いに沸かせた。
エキシビジョンマッチといえども勝負は勝負。ツアーでは見られない、リラックスした雰囲気の中で笑顔を見せながらも、「楽しくプレーしましたが、お祭りというよりも“勝つ!”という感じの雰囲気だった」と、内には熱い闘志を秘めてのラウンドだった。と組んだ午前のダブルス戦。5番パー3でバーディを奪うと、右手を強く握り締め、力を込めたガッツポーズを披露。午前の部の最終9番では5メートルのバーディパットを沈め、首位のLPGAに並びホールアウト。ともにラインを読んだを交え、3人で飛び上がって喜びをあらわにした。
午後のシングルス戦では、と同組。後半でも、最終18番で7メートルのバーディパットを沈め、首位の横峯に並んでホールアウト。まるで前半の再現を見ているかのような締め括りで、チームに大きく貢献した。「9番と18番はチームの皆でラインを読んだので、皆で入れた感じ。団体戦の雰囲気は好きだし、こんなに楽しいと思わなかった。後半はショットも良くなってきたし、明日が楽しみです」と石川。同組でラウンドした横峯も「遼くんはマークですね!」と、終盤の勝負強さに警戒心を強めていた。明日の最終日は、午前、午後の部ともにフル出場を予定。JGTOチームの大会連覇に向けては、明日も石川の活躍が不可欠となりそうだ。

「遼くんはマークですね!」タイトル奪還で誕生日に花を添えられるか

第4回を迎える国内男女、シニアツアーによる対抗戦「Hitachi 3Tours Championship 2008」に3度目の出場を果たした横峯さくら。午前のダブルス戦は控えに回り、午後に行われるシングルス戦(9ホール)に向けて体力を温存した。それでも待ちきれないのか、最終ホールではグリーンに上がり、チームメイトとともにライン読みに加わっていた。迎えた後半戦、横峯は石川遼、室田淳と同組に。序盤は石川と室田のパワーとテクニックに「圧倒されっぱなしだった」と振り返るが、それでも好調なパットを武器にバーディを量産。「全体的にバーディをたくさん獲れて、良いラウンドだった」と、8ホールを終えて5バーディ、2ボギーの3アンダーと、トップに立って最終ホールを迎えた。しかし、ここで石川が7メートルのバーディパットを沈め土壇場で首位に並ばれ、3ポイント獲得はならず。千両役者ぶりを見せ付けられ、「あれで最後の遼くんのが入らなければ完璧だったのに…」と悔しさを滲ませた。それでも2.5ポイントを獲得し、チームの首位発進に貢献した横峯。明日は午前、午後ともに出場し、古閑美保と組むダブルス戦では再び石川と同組で競うことになった。終盤の強さを警戒し、「遼くんはマークですね!最後の2ホールで伸ばしてくるので、その前に突き放せるように頑張ります」と、キーマンとなる石川を封じ込めるプランを挙げた横峯。明日13日は、横峯の23度目の誕生日。タイトル奪還を果たし、自身の記念日に花を添えたいところだ。

2008年12月7日日曜日

平城遷都1300年祭に向け協調アピール?

同祭本番の市民ボランティアを育成しているNPOなどが今回の地域活性化イベントを機に3体に出演を呼びかけ、“夢の競演”が実現した。 なーむくん、まんとくん、せんとくんの順に会場の屋外特設舞台に登場。互いに肩を寄せ合ったり、一緒にダンスをするなど愛嬌を振りまいた。観客からも「可愛い」「こっち向いて」などと歓声があがり、貴重なショットをカメラに収める姿もみられた。 せんとくんを制作した同祭の事業協会は「今後は、晴れて3体で平城遷都1300年祭をPRしたい」と友好ムードを強調。 しかし、まんとくんを制作した地元デザイナー団体は「せんとくんとは、これからもライバル関係」、なーむくんを制作した奈良市などの寺院親睦(しんぼく)団体も「せんとくんの角にはいまも抵抗がある。今回は和解ではなく『呉越同舟』です」。「仲直り」と言える日はまだ遠い?

2008年12月4日木曜日

石川遼、有終の美なるか

持ち味といえるドライバーショットが1番から「感触的に良くなかった」。石川遼は514ヤードと距離のある4番(パー4)では第1打を右斜面に打ち込み、「最悪。このままいったら、きょうでこのトーナメントが終わる」と危機感を抱いた。ただ、この難局でも自分を見失わず、非番な才能でスイングを修正してみせた。 「体の開きが早い」と感じ取り、さらにスライスが出る球筋が「手先」の動きにあると気付く。意識しながらスイングすると、6番(パー5)でドライバーの飛距離は315ヤードを記録。この日の初バーディーにつなげた。10番は第2打を隣のホールに打ち込んでしまったが、何とかしのいでパー。これで命拾いして、11番から3連続バーディーを奪い、7位で終えた。 この1年、石川はドライバーで「気持ちの良い」スイングを追究してきた。難コースで行われた10月の日本オープンでは、ドライバーを使わないプロがいる中、狭いフェアウエーを果敢にドライバーで攻略。片山に次ぐ2位に入った。 石川人気もあって初日としては過去10年で大会最多となる5010人の観客が詰め掛けた。アマでの初出場だった昨年は初日3位タイだったが、終わってみれば24位。ただし、プロとして昨年と同じ轍(てつ)は踏まない。「プロとして優勝しているし、賞金も25位以内。自信を持って回りたい」。17歳は決意を新たにした