2009年6月9日火曜日

遼、居残り猛特訓!父激怒!気合再注入!

早朝に北海道入りした石川は、昼過ぎから9ホールを回って切り上げる予定だった。だが、前半の9ホールで盛んにスイングの修正点を指摘していた勝美氏は厳しかった。 「たるんでいるとしか見えない。スイングが悪いなら悪いと認識して、真しに努力していかないと」。スイングの乱れを放置することは許さなかった。父の厳しい視線を察知したように、石川は「もうハーフ、いこう」と声を上げて、再び10番ホールのティーグラウンドに立った。 「月曜日は、どうしても日曜のままのテンションでこられない。気持ちの変化がスイングに出やすい、危ない日というか鬼門の日。でも、後半は集中してほぼ試合と同じリズムで打てた」。居残りラウンドは張り詰めた空気も流れたが、石川は満足げに振り返った。 前週のツアー選手権のスイングには、父も成長を感じ取った。だが、鬼門の月曜日は「一生懸命やっているんだろうけど、朝からろくな練習をしていなかった」と打ち明けた。 左肩が開くタイミングがわずかに早くなり始めた兆候を見て取り、後半9ホールは、今季初とも言える手取り足取りの熱血指導を行った。前週の反省から、145ヤード以内の短いクラブで、グリーン上に球をピタリと止めるショットの習得に取り組み始めたが、父が走ってグリーンに駆け上がるシーンもあった。 「『きょう悪くても明日になればよくなる』じゃダメ。悪ければ練習でしか取り返せない。(これまで)私たちはそうやってきた」。そう言う父に、石川は「今週はいいスタートが切れた」と、メジャータイトル奪取へ気合を入れ直した。