2009年6月18日木曜日

近畿大ボクシング廃部

同部出身で俳優の赤井英和さん(49)は「こうした形で伝統ある部がなくなるのは、本当に残念で悔しい」と所属事務所を通じてコメントを出した。ボクサーを引退後は後輩たちを指導したこともあり「残された選手たちは、腐らずに頑張ってほしい」と話した。 近大によると、18日の緊急会議には、畑博行学長や学部長らが参加したが「廃部は厳しい」と声を挙げたのは1人だけだった。「OBの存続要請にどう応えたらいいのか」とも訴えたが、他の幹部は「仕方ない」と口をそろえ、最終的に廃部が決まるまで時間はかからなかったという。近大は学内のテレビモニターで、事件の概要と廃部決定を学生に伝える予定。「再発防止に努めるので学生も襟を正してほしい」となどと呼びかける。 処分に学内では動揺が広がっている。経済学部3年の男子学生(20)は「逮捕された2人だけが辞めればいい。これから入学する高校生や他の部員の自由を奪うのはおかしいのではないか。廃部はやりすぎだ」と不満を漏らした。 近大ボクシング部OBの現世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王者の名城信男選手(27)は「びっくりした。信じられず言葉にならないが、事件が事件だけに、(廃部は)仕方ないと思う」と語った。名城選手は3年生の途中まで在籍し、その後プロデビューした。